こんにちは^ ^
ペパーミントあいです。
今日は8月頭に放送された「バース・デイ」の九重親方(元千代の富士)追悼版を観させていただきました。
番組の概要
2016年7月31日。元千代の富士の九重親方は、膵臓癌のため、61歳の若さで亡くなりました。
本番組では、現役時代の輝かしいハイライトや、BS-TBSで放送された「関口宏の人生の詩」に出演された時の映像を中心に九重親方を偲んでいました。
「関口宏の人生の詩」は、亡くなる直前、3ヶ月前に撮影されたもの。
こちらは本番組の翌日に再放送がありましたので、別途感想をブログに書かせていただきたいと思います。
本番組で特に印象に印象に残ったのは、引退を決めた本当の理由についてでした。
実は貴花田に負けたから引退したのではなかった!
世間一般には、千代の富士は貴花田(のちの貴乃花)に負けて引退を決意したとされていますが、実際には少し違ったようです。
貴花田に負けた直後の支度部屋で、千代の富士は記者の質問の対して、こう答えているんですよね。
記者「これで辞めるということはないですよね?」
千代の富士「大丈夫だよ」
「辞める時はちゃんと教えてあげて辞めるよ」
当時のことを、引退後の九重親方はこう振り返っています。
とりたてて特別な負けだとは、思っていなかったようです。
本当に衰えを感じたのは、翌日の板井戦
千代の富士が本当に体力の限界を感じたのは、翌二日目の板井戦でした。
一見、危なげのない横綱相撲に見える相撲なのですが、立合いで少しだけ、押されている場面がありました。
その時のことを、千代の富士は引退後の著書「不撓不屈」のなかで、このように語っています。
「この取組では何とか勝ちはしたものの、どうも自分の相撲が取れていないと感じていた」
傍目には分かりませんが、ご本人の中では、「あれ?」と思うものがあったようです。
貴花田に敗れたのも、偶然ではなく、衰えが原因だったのではないか?
そんな疑念も浮かびました。
貴闘力に一方的に敗れ、引退を決意
そんな迷いを抱えたまま迎えた翌三日目の貴闘力戦では、一方的に敗れます。
横綱としてそれまでなかった、尻餅をついて敗れるという負け方でした。
これで千代の富士は、自身の衰えを確信。
その3時間後に、引退会見を開きます。
弱い姿は見せない、横綱の中の横綱
何とも潔い引退ですよね。
引き際って、色々なパターンがあるけれど、千代の富士は弱い姿は見せない、横綱らしい引退でした。
貴重なお話が聞けて、感謝です。
以上、ペパーミントあいがお届けいたしました。